2015年11月23日

越前焼 若手作家【柳瀬陶房】の器が入りました。


越前焼は、鉄分を含む土を高温で焼き締めた素朴な茶褐色に自然釉が特徴。最近ではそれにとらわれない個性ある越前焼が多くみられます。作家さんの数だけさまざまな越前焼があると思うと、選ぶ側としては大変楽しく思います。

柳瀬和弘さんも個性ある越前焼を作陶される若手作家の一人です。
主に料亭や料理人・セレクトショップからの依頼で器を作っておられます。器は料理の引き立て役、料理より前には出ないように素材を受け止めることに重きをおくなど作陶や器への思いをいろいろ話してくださいました。


< 柳瀬和弘 >

昭和47年 越前市(旧今立町)生まれ
平成 6年 国士舘大学 政経学部卒業
平成 8年 桝田屋光生氏に師事
平成15年 越前市大滝町にて柳瀬陶房を開窯。以後、茶懐石や会席料理の器を中心に作陶。

工房のある大滝町は竹人形の里から車で約40分、鯖江市より南に位置します。
1,500年前、村の川に表れた美しい姫が 「この地は清らかな水に恵まれているからこの水で紙漉きをして生計を立てよ」 と、紙漉きを伝えた伝説のある場所だとか。
越前和紙作りの地で陶芸をするのは自分くらいだと苦笑されていました。謙虚で優しい話しかた、まじめなお人柄に加え凛とした部分もお持ちでそれらが作品に表れているように感じます。


”柳瀬カラー” の基本は3色。

■曇天釉 ・・ 料理が映える粉引の器。和食にも洋食にも合うマットな乳白色は「頑張らない朝食」「肩肘張らない気分」の日に選ぶ器をイメージしたとのこと。オール白ではなく、下地の色がところどころに見え、これが曇り空のよう。ドンテンの名はこういうわけかと手に取ってわかりました。

飴釉 ・・ 光沢のあるカラメル色。小さい砂利が混じるベト(福井弁で土という意味)をヘラでなで、砂利を表しだすことにより地面を感じさせ野生的です。料亭や料理人などプロ&プロ志向の方に好まれるとのこと。お料理はもちろん、黄色や紫など鮮やかな和菓子にもよく合い、また木竹製の折敷との相性も抜群です。

萌黄釉 ・・ 光沢のある萌黄色。同じ仕上がりにならないのがこの釉薬の面白いところ。苔の生えた土・日本庭園をイメージさせる色、光沢がみずみずしさを感じる器です。緑色の濃淡は変化させることができるそうで、今回は薄めの緑系を持ってきてくださいました。


陶器も竹も土から生まれる。同じ土から生まれる素材同士は相性もよくて、柳瀬さんが作りだす色はの雰囲気があり、柔らかさもあるけれどラインはシャープ等、勝手ながら竹とも調和すると思うのです。¥1,512円~販売中。


形は同じなのに1枚1枚違う表情で、可愛かったりワイルドだったりと印象が違ってみえるのは手作りゆえの面白さ。選ぶのも楽しくなります。お抹茶椀は最近よく作るようになったそうで、これら新作です。


花器も数種入荷済み。庭に生えているであろう草花をなげいれるかのように、気軽に花を飾ってほしいとの思いがあるそうです。あまり肩に力をいれず「花は野にあるように」、利休の言葉をコンセプトに無骨だけれども花を引きたてる花器をつくることが理想だと。

    ・ 柳瀬陶房のサイト  http://www4.ttn.ne.jp/~hoyasa/
    ・ 柳瀬陶房のブログ http://plaza.rakuten.co.jp/utuwa0324/


素朴ですがお料理等盛り付けると引き立ててくれる素敵な器ばかりです。オンラインショップでの販売は現在未定のためお電話等にてお問い合わせ受け付けております。
ここではお伝えしきれていない部分がたくさんありますので、一度実物を手に取りご覧いただければと思います。ご来店お待ちしております。